ギギが追いついてくる前にこの場から立ち去るにあたって、右と左のどちらの生き物に乗ろうかと思案していた矢先である。 「もしもし、そこにいらっしゃる旅のお方」 恐らくは僕に向けられたであろう素性不明の声が、後方より聞こえてきた。 「だっ……誰だッ!…
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